生理前になるとやたらと気分が落ち込み、何にもやる気が出なくなる。
イライラして大切な人にもひどい態度を取ってしまう―。
こういう症状をPMS(月経前症候群)と呼び、軽いものも含めると女性の8割にあると言われています。
私自身もこのPMSに長年悩まされ、死にたくなるほど苦しくなった(周期によって重い時と軽い時がある)時、夫に無理やり産婦人科に連れて行かれました(予約なしで3時間以上待った)。
この時の診断がPMDD(月経前不快気分障害)で、PMSの中でも重度だと説明されました(全体の5%ほど)。
医師の指導のもと、低用量ピル、抗不安薬、プレフェミンを試しました。でも、どの薬も飲み始めが本当に辛かったり、全然効果を実感できなかったり。※個人差があるそうです
全部「無理」。
そんな私が行きついたのがPMSサプリです。
飲み始めて2か月くらいで私の症状は「ちょっと体だるいな~」くらいまで改善しました。
私がそうだったからサプリを飲んだら?という言いたいわけではありません。
これから先何年も毎月「歯を食いしばって嵐が過ぎ去るのを待つ」のはもったいない。
処方薬、医薬品、漢方、サプリ。
手立てはいくつかあります。
気になるものが一つでもあればぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
※PMSで受診するのは通常レディースクリニック(婦人科)になります。ただし、抑うつ症状など精神的な症状が強い場合には精神科の受診を勧められる場合もあります。
低用量ピル
低用量ピルとは、女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つを含んだ飲み薬のこと。
ピルには超低用量・低用量・中用量・高容量とありますが、低用量ピルは卵胞ホルモンの量が少なめで避妊や月経困難症などの改善を目的に使われることが多いです。
使い方
ワンシート(21錠 or 28錠(偽薬含む))を月経初日、または月経がスタートした週の日曜日から毎日1粒内服します。
知っておきたいこと
全ての人に効果があるわけではありません。
また、ピルの飲み始めには吐き気や倦怠感、気分の落ち込みなど普段のPMSと同等の症状かそれ以上の症状を感じることがあります。(何もない人もいます)
ピルを内服することでその期間は妊娠に至りません。
ヘビースモーカーや片頭痛のある方の場合には、医師の判断により処方できない場合があります。
1ヵ月の費用
ファボワール錠やヤーズ、トリキュラー錠など種類があります。費用は2500円~3500円/月程度となります。
抗不安薬
抗不安薬は不安やイライラ、孤独感を鎮めてくれるお薬になります。
抗不安薬が多種ありますが、PMSにはベンゾジアゼピン系のお薬が使われることが多いです。副作用が比較的軽く、治療効果が高いと考えられています。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬には薬の効果が薄まる時間によって短時間型・中間型・長期間型・超長期間型がありますが、PMSで使われるのは短時間型~中間型が多いです。
使い方
頓用(症状が強い時だけ飲む)で使うことも多いですが、医師の指示によります。
副作用
眠気、筋弛緩作用によるふらつきが起こることがあります。
また長期間の継続により、依存性や薬の効果が弱まることがあるため、医師の指示を遵守して内服してください。
1ヵ月の費用
PMSによる抗不安薬は保険適用となります。薬の種類やジェネリックによって薬価が変わります。
頓用であれば数百円/月で済む場合もあります。
プレフェミン
日本で唯一、一般用医薬品として販売されているPMSの治療薬です。チェストベリーという西洋ハーブをメインとしています。
使い方
月経開始直後から毎日1日1錠ずつ服用します。
知っておきたいこと
プレフェルミンはドラッグストアで購入可能ですが、必ず薬剤師から説明を受ける必要がある(要指導医薬品)ため、薬剤師のいないドラッグストアでは取り扱いがありません。
2回目からは購入履歴を記載したカードを持参することで購入可能です。
1ヵ月の費用
1,800円。
参考:プレフェミン公式サイト
命の母ホワイト
小林製薬が販売する第2類医薬品。
11種類の生薬を配合しており、血行を促し体を温めることで生理時の痛み(生理痛)や頭痛、腰痛やイライラなどの心身不調や生理不順、冷え症などの改善に効果が期待できます。
使い方
1日3回4錠ずつ服用する。
授乳中の場合には服用を禁止しています。
知っておきたいこと
主に漢方をメインとしています。
生理前のPMS症状の他、生理中の不快な症状にも効果が期待できます。
1ヵ月の費用
1ヵ月間毎日服用した場合は360錠で4,752円となります。
漢方薬
PMSに効果が期待できる漢方薬があります。
体質に合わせて使い分けが必要になるため、漢方薬医に処方してもらうのが理想的ですが、婦人科で処方してくれる場合もあります。
よく使われる漢方は五苓散(ゴレイサン)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)、温経湯(ウンケイトウ)、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)など。
使い方
医師の指示によりますが、通常は一日2~3回、顆粒をそのまま内服するか、お湯に溶いて飲むことが多いようです。
知っておきたいこと
漢方薬もまたすべての方に効果が実感できるわけではありません。
他の処方薬と合わせて使う場合もあります。
1ヵ月の費用
処方薬の場合と市販薬によって差があります。
処方の場合4週間分1,000円~2,000円で入手できる場合もありますが(漢方薬、保険の種類などによる)、市販または漢方薬局で購入する場合には数万円となるケースも。
PMSサプリメント
PMSサプリメントの良い点は『国内ではPMSに効果的であると認知されていないハーブ系成分を複数含んでいる』という点。
PMSの認知も数年前からやっと…という日本に比べ、欧米を中心に海外では十数年も前からPMSに特化したサプリメントが販売されています。
国内において、一般医薬品でPMSに効果があると認められているのは今のところ「プレフェミン」のみ。使われているのはチェストベリーだけです。
ですが、サプリメントであればチェストベリー以外にも「ピクノジェノール」や「ヒハツ・バイオペリン」「ウコン」「サフラン」などの成分も配合されています。
また生理前に肌荒れする人にとってはPMSサプリに含まれるプラセンタなどの美容成分で肌トラブルを予防してくれるのも嬉しいです。
以下におすすめPMSサプリをご紹介します。
Lara Republic
チェストツリー40㎎配合。
その他にもPMSの改善に効果が期待されるピクノジェノールが30㎎配合。
体をポカポカ温めるヒハツ抽出物やバイオペリン配合。
さらに安全を保障するGMPマークを取得。すべて国内生産で不要な添加物は不使用。残留農薬試験済み。
体調に合わせて1日に1~2粒と内服量も少なめで継続しやすいのも魅力です。私が今愛用しているのもLara Republicなんですが、飲みやすいし、PMSにも効果を実感しています。
まとめ
PMSサプリは他にもいくつかありますが、私自身が使って効果を実感できたのが上記のLara Republicだけなので、これだけご紹介させていただきます。
またいくつか試してみて良さそうなのがあればご紹介したいと思います。
ここまでPMSに使われる処方薬・医薬品・漢方・サプリをご紹介してきました。
「初めだけ辛いかもだけど、低用量ピルをやってみるかな‥月経血の量も減るみたいだし…」
「漢方医のいる病院に相談に行ってみようかな」
「プレフェミンと同じ成分+αなら、サプリにしてみよう」
そんな感じに、
PMSでお悩みの方が「じっと耐える」「我慢する」以外の選択肢を思い描けたら嬉しいです。
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